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2024.07.30

日本の水力発電の技術を台湾に導入。今後は日台共同で他国のプロジェクトも目指す——中国電力株式会社 村上周一郎 台湾業務代表に話を聞く

中国電力株式会社

――最初にご経歴をお聞かせいただけますか?
1965年生、1990年に三井物産に入社しました。同社では電力分野を中心としたインフラ関連プロジェクトを担うこととなりました。

大阪勤務時代は関西電力向けの原発検査装置をアメリカから輸入して納入しました。その装置は北海道、四国、九州でも同仕様だったため、国内出張の機会も頻繁にありました。

1999年末からはベトナム駐在となり、同国での発電所建設に貢献しました。6年近く駐在しました。 2018年からはインドに副総代表として駐在しました。約300人のスタッフと共に、そのときは電力事業のみならず経営全般特に新規事業を見ることになりました。「カレーハウスCoCo壱番屋」を合弁事業として進出させたのもちょうどその時期でした。 その後、中国電力に転職いたしました。

(中国電力株式会社:https://www.energia.co.jp/e/index.html

――台湾でのビジネス展開について教えてください。
花蓮県において水力発電所を建設しております。私はその事業会社である世豐電力股份有限公司の副総経理も担っております。このプロジェクトは、鴻海精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏の弟である郭台強氏が董事長であるFoxlink(正崴精密工業股份有限公司)グループとの合弁事業です。中国電力は日本国内で90か所ほどの水力発電所を手掛けた経験があり、そのノウハウを買われてのプロジェクトです。

――One&Coにご入居してからの感想を教えてください。
現地駐在員事務所を設立してOne&Coに入居しましたので、お披露目としての開所式を行いました。その際には式全体をプロデュースするイベント会社、日本からの役員などを送迎するハイヤー、そして会場(One&Coと同じJR東日本グループのホテルメトロポリタンプレミア 台北)を紹介いただいたことによって、スムーズに開催することができました。

――最後に、今後の意気込みや目標を教えて下さい。
Foxlinkグループとは今後、台湾のみならず他国へも手を組んで事業進出するための覚書を締結しました。他国へのプロジェクト開発にも取り組んでいきたいと思います。

また個人的には花蓮でのトライアスロン、それから台湾最高峰(3952m)の玉山登山への登頂に挑戦すべく、練習を始めています。またせっかくの台湾駐在ですので中国語もマスターしたいです!

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