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2024.07.30

増々半導体に力をいれる台湾で、顧客との結びつきを強化するため進出。一層開拓し広めていきたい—— アイセロ 萬屋董事長に話を聞く。

株式会社アイセロ

――最初にご経歴をお聞かせいただけますか?
1969年、愛知県豊橋市生まれです。化学に興味を持ち、信州大学の繊維学部で学びました。日本で繊維学部を有する大学は今や希少ですが、最近では電子材料などにもその用途が拡大され、最先端科学技術のファイバー工学として注目されています。同学部では、様々な産業分野の企業との共同研究が活発に行われており、例えば株式会社AOKIと共同開発した「プレミアムストレッチスーツ」や、衣服内温度をコントロールする「プレミアムサーモスタットスーツ」などがあります。

学んできたことを活かせるアイセロに1992年に入社しました。入社当初は研究室へ配属されましたが、6年目に営業所に異動となり名古屋・大阪・東京で約12年経験を積み、商品開発本部を経てマーケティング本部配属となり、製造~販売まで事業運営を担っておりました。

(AICELLO:https://www.aicello.co.jp/

――台湾でのビジネス展開について教えてください。

弊社は愛知セロファン株式会社とミスズセロファン株式会社が合併し、「アイセロ化学株式会社」に、その後「株式会社アイセロ」に社名変更しましたが、社名が示すようにセロファンが創業時の主流商品でした。

時代はより高度な製品を求め、今の主力商品はフィルムとクリーンボトルとなっています。 半導体産業の集積地である台湾では、半導体やディスプレイ製造の際に使われる薬品向けのクリーンボトル(容器)が主力商品です。薬品の純度を長期間にわたって維持することができるものです。

今までは中国から台湾を管轄していましたが売上も増えてきたこともあり、現地法人を設立することでこれまで以上に顧客との結びつきを強化し、エンドユーザーの要望や情報を得ることで製品開発につなげたり、さらなる拡販を目指したいと思います。

――One&Coにご入居してからの感想を教えてください。
現地法人立ち上げのために初めての駐在員として赴任しましたので知り合いもほとんどいなく、言葉もできないにも関わらず、One&Coではストレス無く過ごし始められたことは幸運でした。実はオフィス探しの際に、最初にOne&Coを見たために、他の物件は色褪せて見えてしまいました。

――最後に、今後の意気込みや目標を教えて下さい。
台湾を堪能したいと思います。そのためには中国語を覚えること、また台湾の自動車の免許も取りましたので、家族で台湾旅行をしたいと思います。 子供は進学や学びの選択肢が増えましたので、環境を活かして様々なチャレンジをして、成長してほしいと望んでいます。

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